◆秋田市にアジア各国からお客様が来ました
昨日(24日)から2日間に渡り、ブータン・カンボジア・ミャンマー・ネパール・東ティモール・スリランカ・アフガニスタンの7カ国8名の研修員が秋田の農業水利施設や農業用水の管理体制などを視察に訪れました。
一行はJICA国際協力機構の研修で50日間日本に滞在しており、「農民主体型用水管理システム」としてかんがい施設の管理体制などを学ぶコースを学んでいます。
24日は秋田市内の孫左衛門堰土地改良区を訪れ、実際に施設を見学しました。
【本町揚水機場】
【揚水機場付近の用水路】
【堀内頭首工】
【ずい道】
【柳田川崎揚水機場】
【小友沢ため池】
アジア各国では農家がかんがい施設の管理に直接携わるシステムが確立されておらず、施設の維持管理が適切に行われていない現状があります。農業所得の低さも、農家が施設管理に積極的に参加することのできない大きな要因となっているようです。
そこで、孫左衛門堰のように自主的な施設の点検・維持管理に早くから取り組んでいる土地改良区を訪問し、その歴史を辿ることで、今後のアジア農業の水管理システム作りの参考になることが出来ればと思いました。
今日(25日)は、水土里ネット秋田を訪れ、秋田県の紹介ビデオやほ場整備の紹介ビデオを見て、本会の概要の説明を行いました。
最後の意見交換では、組織自体の仕組みの詳細や事業の規模等についての質問が飛び交い、実際の土地改良区の制度自体を真剣に理解しようとしていました。
参加した研修員は、この2日間で、管理に掛かる費用や水を農家の希望どおりに排水するための工夫について積極的に質問したり、施設の仕組みを写真に納めたりと熱心な研修ぶりを見せていました。
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