台湾農田水利関係団体 秋田視察

2014年11月21日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 6:30 PM

◇◆熱心な参加者が大勢でした◆◇

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11月21日、台湾から17名の農業水利関係者が秋田の農業や水利施設の視察に訪れました。

一行は、まずはじめに大潟村の干拓博物館に向かい、最初の入植者である尾倉さんから説明を受けました。

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屏東農田水利會の戴副管理師は「台湾には八郎潟のように干拓して利用できそうな大きな湖はないけど、この大きい湖が田んぼになっているのを知って、またこの地の水をポンプで出して土地を作ったと聞いて感動した」と話し、他の参加者に関しても、干拓時の土地を持つ資格について熱心に質問する姿が見受けられました。

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台湾は土地が狭く、売買競争が激しいことから、土地を分配する方法について興味があったようでした。尾倉さんはそれに対し、「当時は入植希望者が7倍以上もいたため、入植は5次にまで渡り、学科や面接試験に合格した人を入植者としていた。私も北海道出身だが、入植者は全国各地から集まって来ている」と話しました。試験や面接と聞いて、参加者たちからは思わず「え~」といった声が上がっていました。

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その後、カントリーエレベーター、八郎潟南部排水機場、防潮水門を視察し、県秋田地域振興局農林部八郎潟機関施設管理事務所の伊藤主幹から説明を受けました。実際に間近でみる目新しい大規模な施設に、参加者達は目を輝かせ写真撮影を行っていました。

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臺灣新竹農田水利會の魏總幹事は「台湾の水路は、統治時代に日本人が農業をするために作ったもので、そのかんがいシステムを修理したり、拡張したりしながら今も活用している」と話し、日本との以前からの交流や、農業の発展に尽力してくれたことに感謝しました。

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今後、一行は約一週間日本各地の農業施設を視察に回りますが、一番にこの秋田の地に来てくれたことを何かの縁と思いながら、両国の農業のますますの発展を願います。