第56回通常総会開催!

2014年3月31日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 1:02 PM

◇◆総会が開催されました◆◇

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324日(月)、本会第56回通常総会を秋田市文化会館を会場に開催し、会117名(内委任状52名)が出席した他、来賓として橋口昌道秋田県副知事、金田勝年衆議院議員等、多数のご臨席を賜りました。

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正木副会長が「国、県の施策に対応した各種事業の円滑な推進に尽力することはもとより、会員皆様の事業推進に対する支援を始めとする従来からの事業展開に加え、会計システムに連動する賦課金徴収システムの導入など、新たなニーズにも応え、本県農業の体質強化や豊かで活力ある農村の創造に向け、役職員一丸となって邁進して行く」と挨拶し、引き続き行われた功労者表彰では優良7団体及び11個人が表彰されました。(※表彰者は以下の通り)

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議事では、柴田均理事長(羽後町土地改良区)を議長に選任し、平成24年度事業報告・一般会計収支決算及び財産目録について、平成25年度一般会計収支補正予算(理事会専決処分)について、平成26年度事業計画・一般会計収支予算等が審議され、議案はすべて原案通り議決されました。

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事業計画では、従来からの事業展開に加え、担い手へ集積を行うほ場整備事業や農地中間管理機構との連携による強い農業基盤づくりに対する支援、会計システムや賦課金徴収システム等による土地改良区への事務支援、水土里情報システム利活用の推進、小水力発電等の再生可能エネルギーに関する調査及び業務の実施、ため池調査への取り組みや農地防災・災害復旧の技術向上、農業水利施設内の「ゴミ」問題について日本型直接支払活動組織との連携、技術士事務所を強化し、成果品の審査機関として品質確保に努める活動を行い、更には、総合的な管理手法を用いた農業水利施設アセットマネジメント支援を展開していくことになりました

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また、役員の補欠選任では、新たに理事として鈴木清理事長(男鹿東部土地改良区)、監事として真壁末治郎理事長(潟上市天王土地改良区)が選任されました。

総会は、清野専務理事による決議文の朗読によって幕を閉じました。

 

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表彰者は次の通り

【団体表彰】

※金章…稲川土地改良区、本荘東由利土地改良区

※銀章…かづの土地改良区、二ツ井町土地改良区、大仙市鶯野土地改良区

※銅章…峰浜土地改良区、男鹿市渡部土地改良区

【個人表彰】(敬称略)

根本良己、近藤範夫、畠山篤美、吉田陽一、鈴木昇、相庭安一、伊藤みな子、畑山傳一、武田一美、佐藤貞夫、藤原繁朗


「水土総合強化推進事業技術実践研修」開催!

2014年3月13日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 6:03 PM

◆◇県や改良区を始め、全県から多数の方にお越し頂きました◇◆

 

3月11日・12日、秋田市と大仙市で水土里ネット秋田主催による「平成25年度水土総合強化推進事業技術実践研修(技術力向上事業)」が開催された。

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(写真:3/11ルポールみずほ会場にて)

※水土総合強化推進事業技術実践研修(技術力向上事業)とは、農業農村整備関係技術者を対象に、事業推進に関する基礎的、専門的知識の習得を通して技術力向上を図り、業務の円滑な推進に資することを目的に開催しています。

講義内容は、まず管理情報部・福岡主任の「水利権と河川協議について」。

「河川法」について、その目的や協議区分など、現在使用している農業用水を引いてくるに至るまでのプロセスが垣間見られるような説明を受けた。

また、昨今全国的な取り組みが進められている「小水力発電」についての情報提供があった。

その中でも印象に残ったのが、小水力発電にも通常の発電と「従属発電」があり、従属発電は農業用水の範囲内で発電するため、河川の流量に影響を与ので水利使用許可の一部を省略できるようになったこと

従属発電

さらに、1000kw未満の水利使用についても、河川法の改正で国から都道府県知事に権限が委譲されたということだ。

小水力

このことから、農業用水路等で行う小水力発電が今後普及されていくことが示唆された。

 

次に、九州大学決断科学センターの黒江美紗子助教授による「土地利用の違いが野生動物の分布を変える~『田んぼのかたち』が語ること~」。

黒江助教授は昨年まで秋田県立大学で教鞭をとっており、水土里ネット秋田のGISシステムである「水土里情報」を活用して、秋田市内等で生き物(害虫やカエルなど)の生息密度予測地図を作っている。

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その中で、「水田の形と生物の生息に相関性がある」とし、「より小面積の田んぼに生息している可能性が高い」とおっしゃった。

そういった点からも、食料生産と生物の多様性を分けた農業の展開というものを今後の日本農業の課題としていかなければと考えさせられた。

 

最後は、総務企画部・鶴田主任の「新会計細則に対応した会計システム~複式会計の導入を見据えて~、土地改良賦課システムについて」

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水土里ネット秋田版会計システム「ミラウド会計」は、新「土地改良区会計基準」に基づいた会計処理や複式簿記会計の導入について積極的かつ効率的に取り組める環境を構築することを目的として開発された。来年度は、県内の半数近い改良区で導入を予定している。

また、今回はじめて賦課システムについての説明も行われ、より簡潔な賦課収納業務の提案がなされた。

 

以上3者の発表は、分野は違えど、農業やそれを取り巻く環境において今後ますますの技術発展を予感させるものであった。

今後もそれぞれの活動に注目し、水土里ネット秋田のHPでも新たな取組等を紹介していきたいと思う。

 

 

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:::講師紹介:::

黒江美紗子(くろえみさこ) 九州大学にてGCOEプログラム「アジア保全生態学」の特任助教

平成22年5月 東京大学にて博士号(農学)を取得
平成23年4月~   秋田県立大学 流動研究員
平成24年11月~   九州大学理学部 特任助教 
 

なお、この様子は九州大学決断科学プログラムのfacebookページでも紹介される

https://www.facebook.com/ketsudankagaku

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※訂正:3月25日発行「秋田の土地改良479号」8Pにも「水土里総合強化推進事業技術実践研修」の記事が載っていますが、福岡主任の発表したタイトルを間違って掲載してしまいました。

×「水利権摂取と河川協議」→○「水利権と河川協議」