水土里キッズのわくわく探訪inUGO

2015年9月24日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 11:54 AM

◆◇今年も充実した1日となりました◇◆

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9月5日、水土里キッズのわくわく探訪を開催。今年は秋田市及び羽後町の児童とスタッフ47名の参加。朝からお天気も良く、絶好の探訪日和となりました。みんなでバスに乗り込み、開講式が行われる羽後町役場へと向かいます。役場では浦田副町長がお出迎えと歓迎の挨拶をしてくれました。羽後町のご家族の方に見送られ、いざ探訪に出発!!

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旧長谷山邸は、明治15年に建てられた建物です。この地方に多く見られる茅葺民家形式の中門造の様式で、側柱上端から腕木を出したせがい造りの重厚な外観と内部の梁を幾重にも積み重ねる「本小屋」の梁組、座敷の書院風座敷飾、細やかな組子細工など、贅を尽くしたこだわりの感じられる建物で、土蔵高楼は周囲に映える白壁と軸部の均整の取れた美しさが「長谷山の三階建」と言われて地域のシンボルとされ、この二つの建物が渡り廊下で連結されています。子ども達は隠れ家のような作りの建物の中を、珍しそうに眺めながら探検していました。

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次に訪れた松倉ダムでは、県雄勝地域振興局農林部の佐藤課長から説明をしていただきました。松倉ダムは、昭和26年~35年羽後町(旧西馬音内町・元西村・新成村)の水不足を解消するため10年の歳月をかけて造られました。現在人間で言うと、56歳になります。このダムには約6万㎥の土が盛られており、東京ドーム容積の約半分・小学校プール約167杯分にあたります。平成10年~17年(39歳~46歳)ダムの決壊などによる災害を未然に防止するため、コンクリートのひび割れやはがれ落ちが目立つ洪水吐きを改修しました。この洪水吐きは、日本初の鋼製ラビリンス工法で造ってあり、洪水放流能力が高くなっています。ラビリンス堰は堰の長さをジグザグ形に折りたたむことで、堰の長さを確保してコンパクトな施設にすることができています。

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お昼に訪れた沢の子の杜わか杉では、地元の方達にも協力してもらい、大型の生け簀を作ってイワナの掴み取り体験を行うことができました。一人一匹以上を目標として、みんなでイワナに飛びかかりました。イワナが焼けるまでは、廃校を利用した施設なので付属の体育館で男女対抗ドッジボールをしました。普段は男女で遊ぶ機会があまりないようで「楽しかった」「もっとやりたい」という声が多く聞こえてきました。焼きたてのイワナと、地元のお母さんたちの手作りおにぎりはおいしかったなぁ。

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午後には嶋田新田排水機場に行きました。ここでは、羽後町土地改良区の照井さんから説明を受けました。新町川と高尾田川の水位差を利用し排水を行っています。豪雨時は吐出水槽の水位を高尾田川の水位より高くする事で排水可能となっています。排水機場が水の流れにより違う働きをする事を聞き、児童たちは感心した様子で眺めていました。秋田テレビの取材も入って、みんなで記念撮影。夕方のニュースでも放送されました。

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最後に大久保堰に行き、国土交通省湯沢河川国道事務所伊藤専門官から説明を受けました。 大久保堰は、日本初のSR合成起伏堰(ゴム製の袋の伸縮によりゲートを開け閉めする)として、平成17年に竣工しました。普段は見ることのできない操作室の中に入れてもらい、設置されているモニターにより堰の様子が確認出来、パソコンによる遠隔操作を行える設備が整っていました。小屋のような室内の壁は厚く、防音対策もきっちりとしていました。

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今年度のわくわく探訪では、昨年に引き続き参加してくれた児童が半数以上で、「来年は県北へ行きたい」「大曲が良い」など、逆に意見も沢山もらえました。今年6年生で最後の探訪になる女の子は「中学生も来られるようにして欲しい」と名残惜しそうな様子でした。 スタッフが一番嬉しかったのは「将来水土里ネットの人になろうかな」と言われたことです。この探訪を通して、水土里ネットという組織と、農業農村への興味・関心が少しでも芽生えるきっかけとなればと思います。皆様来年も是非宜しくお願いします。

 

 

 

 


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