四角井戸落水式及び山の神祭へ参加しました

2017年5月19日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 4:01 PM

◇◆歴史ある神聖行事に参加して来ました◆◇

5月12日、由利本荘市土地改良区西目発電所管理事務所が主催する「四角井戸落水式及び山の神祭」が行われました。

厳かな雰囲気の中、市の産業課、土地改良区関係者、業者ほか多数の方々が参加しました。

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四角井戸落水式には90年以上の歴史があります。その始まりは大正13年。長谷地ため池の岸辺に鎮座した長谷地神社の前で水の潤沢と豊作を祈願し落水したのが最初です。

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四角井戸ため池周辺では、田植えが盛んに行われていました。その水田には、潤沢な水が平等に行き渡っています。そして、この水は、先人達の偉業の上に流れています。

由利本荘市土地改良区西目発電所管理事務所の三浦所長は「中国の諺に、“井戸を掘った人への敬意と感謝の気持ちを忘れてはならない”というものがあります。水脈を発見した旧西目町の方々は勿論のこと、場所を提供してくれた旧仁賀保町の人たちへの恩も忘れてはなりません。この歴史の上に今の発電が生かされているのです。」と語っておりました。

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水脈を見付けた旧西目町の方々の開拓精神、そしてその場所を提供した旧仁賀保町の方々の寛大な精神が今日まで水を繋ぎ、その恩恵の上で私たちの生活の基盤が保たれています。先人の方々が、今私たちが生きている未来を見据えていたからこそ、四角井戸ため池の一大事業を成し遂げることが出来たのだと思います。

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雄大なため池を目の前にして、如何に科学が進歩しても、私たちの今の暮らしは自然の恩恵、先人達の英知なしには与えられなかったものだということを痛感させられました。

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山の神大山袛神社の祭典は明治から始められた造林事業から100年以上の歴史があります。

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祠の中に御神体が祭られており、祠へ向かって祝詞をあげます。
笛の音が川のせせらぎと青葉のさえずりに混ざり合いながら響きます。
厳粛な空気の中で、例祭が執り行われました。

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例祭の最中、自然への畏怖と感謝の気持ちを改めて実感することが出来ました。

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この信仰、英知、偉業は、豊かな自然の恩恵を未来に生きる人々に繋ぐ役割を果たしていました。私たちも、100年先、200年先を生きる人たちのためこの精神を受け継ぎ、秋田の水、土、里を繋いでいかなければならないと考えさせられました。