第15回写真コンクール受賞者発表!

2015年3月11日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 2:58 PM

◆◇第15回美しく豊かな農村づくり写真コンクールのページが出来ました◆◇

「第15回美しく豊かな農村づくり写真コンクール」では、今年の6月から12月にかけ、日本の農業生産、農村の生活・文化・環境など幅広くとらえた農村風景の作品を募集。今年度から、「秋田の農業&農村部門」(秋田県内で撮影された作品)、「日本の農業&農村部門」(秋田県内を問わず、国内で撮影された作品)の2部門を設け、写真を募集しました。

県内外から集まった作品の中から、入賞作品6点、入選作品10点が決まりました。

入賞者は次の皆さん(敬称略) BEST AKITA賞 大場建夫(由利本荘市)、秋田に来てけれ賞 九嶋操(大館市)、NOGYO PRO賞 渡邊次夫(秋田市)、石郷岡富男(秋田市)、佐藤義敏(秋田市)、中村章(横手市)▽NICENOSON賞 鈴木武男(秋田市)、髙橋康雄(山形県遊佐町)、原田司(秋田市)、奈良茂雄(潟上市)、高橋真一(秋田市)、斎藤康樹(秋田市)、五十嵐信一(横手市)、阿部重助(由利本荘市)、濱田格子(秋田市)、阿部紀秋(山形県山形市)

特設ページは本会HPトップより(http://www.akita-midori.net/photo_con/index.htm

※受賞されました方に関しましては、3月下旬までに副賞をお贈りいたします

第15回写真コンクール01


平成26年度水土総合強化推進事業技術実践研修(技術力向上)

2015年3月3日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 2:27 PM

◆◇今年も研修が行われました◇◆

2月26日、ルポールみずほで「水土総合強化推進事業技術実践研修」が開催ました。研修内容は以下の通りです。

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農地情報を地図化する~農地特性から生物多様性まで~九州大 黒江美紗子助教授

〈複数タイプの情報を重ね合うことで情報を共有できる「地図」〉

例)災害での使用例…エリアマーケティング(ダムの適地の選定等)、トレンド分析(空間的パターンの存在を把握)、シュミレーション(どのくらい災害の範囲が広がるか)等

〈農地情報を地図化するメリット〉

・自身の管理する農地の特性や、その特性を決定している要因を知ることができる

・各農地で起きている現象について、周辺環境からの影響やその程度を知ることができる

〈水土里情報システム(GIS)を活用した研究本会と秋田県立大学の共同研究

•イネミズゾウムシの草地利用…イネミズゾウムシは放棄地で採餌、放棄地から近いほど侵

入個体数が多くなる→周辺に森林がある場所での放棄地は個体数増殖により大きく寄与

•カメムシ密度情報…半径300~400m範囲の畦や休耕田が個体数に作用する、灯りのすぐそばにある水田は80m以上はなれた水田と比較してカメムシ個体数が倍になる→畦や休耕田の多い地域かつ灯りがある場所では個体数が急増大する可能性あり

・今後の水土里情報の活用としては、情報入力により類似環境条件のほ場を検索する簡易ビューアー。ベースマップだけでなく入力、解析、描画技術を一体化した他団体との連携が必要ではないか

 

農業水利施設アセットマネジメントについて 管理情報部 池田参事役

農業水利ストック(農業用用排水路40万㎞{地球10周分}、ダム、取水堰{頭首工}、揚排水機場等が7千カ所以上)は、老朽化が急速に進行している。

ストックマネジメントとは、施設の機能診断に基づく機能保全対策の実施を通じて、既存施設の有効活用や長寿命化を図り、LCCを低減するための技術体系及び管理手法とされ、アセットマネジメント管理団体が所管する資産(農業水利施設)全体を包含するストックマネジメントの集合体と言える。

本会は、新たな業務としてアセットマネジメント業務を事業計画に盛り込み、国の施策にあるインフラ長寿命化計画と同調しながら業務を推進していくこととしている。

〈土地連の役割と対応〉

・インフラ長寿命化計画の啓発・普及

・対象施設の基礎的データ整備支援

・機能保全計画策定のための制度(予算)要求

・アセットマネジメントシステムの開発・普及

今後、施設を管理する側が老朽化対策を計画的に進めていくことが重要となる。

 

基幹水利施設保全管理対策事業(施設管理技術者育成)こぼれ話 管理情報部 加賀谷専門員

〈事業の現状〉加入改良区…5改良区(来年度1改良区増)、土地連対応…2~4名

原則的には施設の運用補佐、その他施設の技術面での全範囲での相談に対応

〈改良区職員の神業〉

10mの距離で水面の高さを1cm単位で識別できる、3日後の予測操作ができる、落差工の音だけで流量が分かる…常に現場を管理しているので感覚で分かってしまう

→維持管理を引き継ぐ若い人達にも分かるような工夫をしていく必要性

土地改良施設の管理については、現状の施設では困難な場合も多く、危険が伴うことも見受けられる。そうした中、経済的で尚且つ利便性の高い設備を付加していくことが重要であるため、本日紹介した事例も踏まえ設備導入の検討をしてもらいたい。また施設管理に関する相談があれば連絡していただきたい。

 

次期水土里情報システムについて   水土里情報センター室 佐々木室長

〈水土里情報システムの利用状況〉

県、23市町村、70土地改良区、9農業協同組合、4農業共済組合、その他団体…計110

〈課題とその解決〉

レスポンスが悪い→利用頻度の高い参照機能のレスポンス向上を重視、必要最低限の機能構成でシステム全体の性能を向上

操作が複雑→目的とマッチした機能構成で、直感的な操作が可能に。利用者が理解しやすい言葉で表現されたメニューに

〈次期システムの特徴〉

・タブレット端末やWindouws以外にも対応、GPS機能で外作業での利便性向上

・以前より、接続が簡単に(特別な設定は不要)

・現行システムでは動作が重く処理に時間を要する場合もあったが、次期システムでは処理速度が向上

・それぞれの利用団体が持っている情報の登録が可能

・位置図等の作成に便利なメモ機能の追加

次期システムは3/9から試験運転を開始する。現行システムはデータ移行作業のため3/13から停止する。

※水土里情報システムに関することは、水土里情報センター室(018-888-2732)まで

 


平成26年度「秋田県農業集落排水連絡協議会」担当者研修

2015年3月2日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 2:33 PM

◆◇担当者が集まりました◇◆

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2月25日に本会会議室にて「秋田県農業集落排水連絡協議会」担当者研修が開催され、県や市町村の担当者など48名が参加した。内容は、県下水道課田口主査よる「農業集落排水事業の現状について」、大館市下水道課原主査・上小阿仁村建設課石川係長・本会管理情報部保坂技師が「農業集落排水施設のストックマネジメント研修会」の研修報告、同鈴木副主幹が「集排施設における更新整備(改築)県内施工事例」を発表。(一社)地域環境資源センターの東主任研究員による講義では、全国における農集排施設のストックマネジメントについて分析研究を行った結果が報告され、同柴田上席研究員は目視調査について実際の施設写真を用いてポイント説明が行われた。集排業務に関わる職員達にとって、県内はもちろん全国的な動向についても理解を深める機会となった。

〈農業集落排水施設の状況〉

昭和57年由利本荘地区(旧由利町)で着手が始まり、事業計画は23市町村、225地区で策定。22市町村が着手済みで、実施箇所は201地区。整備率は25年度末で90.8%となっている。10地区以上を併用している市町村は6市。多い順から由利本荘市44地区、大仙市29地区、秋田市22地区。管路の総延長は1,535㎞。現在、老朽化による道路陥没などが発生しだしてくる30年の歳月を経過している管路は8㎞(全体の0.8%)であるが、10年後は253㎞(全体の16%)となる。処理場は現在183箇所で、統合や下水道接続で減少。設備耐用年数の15年が経過している施設は94箇所(51%)、改築済み施設34箇所を覗くすべての施設が更新時期へと突入する。施設の更新が急がれる中、農業農村整備事業費はH15年以降毎年減少し、農集排予算比率は約2割から1割未満へ。新規整備はH28年度で終了見込みで、ここ数年は改築更新費の比率が約5割と増大している。

今後はストマネを踏まえた改築更新関連が主体となり、農集排施設の単純更新から近隣施設との統合・下水道接続・広域共同化についても検討されている。