秋田県にかほ市象潟町にあり、水路幅が5.4~20.0mと広く水深の浅い温水路群です。
鳥海山麓に広がる標高約200m、約533haの台地にあります。
鳥海山(標高2,236m)の北西山麓の大地をかんがいする5本の温水路群で総延長5.8kmに達する疏水です。この地域の農業用水は鳥海山の雪解け水と湧水を利用しているため、水量は豊富なものの水温がとても低く、冷水障害によって稲作の収量は毎年のように減収となっていました。昭和の初期、電源開発に伴う発電所の設置を機に水温上昇を図る施設として建設され、現在に受け継がれています。 |