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美しく豊かな農村づくり写真コンクール入賞作品

「野焼き」  山内 与一 (秋田市)

[講評]

大地を切り拓いて、そこで農業を営み、人間が生きてきたという原始感情を揺り動かすような感じを強く受ける。火は写真でも魅力的な要素であるが上手に活かしており、人物の向きや、遠くに見える鳥海山の配置が良い。煙で多少ぼやけて見える部分もあるが、直感的にとても魅力を感じる作品である。

「がんばってね。」  加藤 悦子 (秋田市)

[講評]

アイガモを取り扱って、被写体としては難しいと思うがよく撮れている。後の人物を切って、子供に焦点をあてたことが成功している。子供とアイガモの関係、子供の位置と写真全体の比率、人物をカットした部分、アイガモが田んぼに並んでいる様子など、構図的にとても魅力的な作品に仕上がっている。

「小友保育園 お田植祭【どっこいしょ」  徳山 俊行 (由利本荘市)

[講評]

小学校ではよく見られるが、保育園での田植えは珍しいと思う。とても微笑ましい光景に見えるが、小さな子供たちに土の感触を確かめさせながら体験学習を行っているという情景がよく写しだされており、魅力的な作品になっている。

「自然乾燥でおいしいお米づくり」  佐藤 忠 (由利本荘市)

[講評]

最近では、ほとんどが見られなくなった風景であるが、米づくりに対する思いが伝わってくる。構図や雲の表情、はさ掛けした稲など色彩とバランスがとても優れた作品に仕上がっている。映像としてまとまりのある作品だが、米づくりの記録としても効果的である。

「地蔵参り」  中川 晋 (羽後町)

[講評]

科学技術の発達で神仏に対する考え方が希薄になってきているが、こうした情景は風俗や信仰として残しておきたい気持ちにさせるものがある。背景やロウソクの火、お地蔵さん、人の集まりがレンズを通して叙情的にとらえられており、良い作品に仕上がっている。

「いっしょうけんめい」  日野 利和 (横手市)

[講評]

小町娘や観光コンパニオンもかなわない、可愛らしさがある。顔に付いた米粒と表情がとても魅力的である。周りに淡い色合いがソフト感を出して、子供の表情を引き立てtており、とても良い作品である。あきたこまちのパッケージに使っても面白いと思う。

「厳冬の芹摘み」  高橋 寿 (湯沢市)

[講評]

雪の中で難しい被写体ではあるが、良い写真に仕上がっている。人物に焦点をあてているが、背景や雪の表情をもっと鮮明に引き出せば、冬の厳しさや水の冷たさが強く感じとれる、質感のある素晴らしい作品になると思う。

「花植作業」 佐々木 茂

「案山子の集い」 高橋 真一

「みんなで楽しく」 伊藤 志保子

「お地蔵様の前で」 金萬 広信

「祭りの帰り道」 戸塚 喜八

「小さなお手伝いさん」 鈴木 恵美子

「しめ縄作り」 加藤 悦子

「まつりの日」 日野 利和

「じゅんさいの季節」 杉本 昭一

「自由なキャンパス」 阿部 進

「稔の源」 西村 良司信

「農村の楽しい風景」 長谷山 和則

「防除の頃」 本間 公淳

「お手伝い」 山内 与一