仁井田大根

2018年8月21日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 9:44 AM

◇◆種を収穫しました◆◇

8月3日(金)水土里の野菜倶楽部で栽培している「仁井田大根」の種を採取しました。

「仁井田大根」とは、秋田市仁井田の伝統野菜であり、古くから仁井田近辺で栽培された地大根です。
特徴として、肉質が緻密で堅く、保存性が高いということから本県特産の「いぶりがっこ」等の干し大根用として長く用いられてきました。
その一方で、生育が遅いことや、大根自体が硬いこともあり現在では生産量が減少していましたが、近年他の大根にはない歯切れと強い風味もあることが見直され、農業試験場で開発された新品種「秋田いぶりこまち」の親としても用いられるようになりました。
 

本会、水土里の野菜倶楽部でもこの「仁井田大根」を復活させるべく様々な取り組みを行っています。
「仁井田大根」の種子については販売されていないため、仁井田地区の地元農家の方や市民農園等に種を無料で配布しています。
また、大根購入などの問合せも多数あることから、地元農家(野菜倶楽部のメンバー)のグループでは、「野菜」・「漬け物」など「あおぞら市」、「土地連直売」などで販売を行っております。

手順として、始めに「仁井田大根」の種の入った「サヤ」を乾燥させ、「サヤ」を茎から離します。

サヤは乾燥させるとこのような姿になります。
 

早速茎からサヤを外していきます。
 

次にサヤの中から種を取り出すため、足で踏んだり、細かく砕きます。
 

 
 

大体細かくなったら、サヤの殻と種を分けるため、何度もふるいにかけていきます。
 

 
 

こんなに細かくなりました!
 
 

これらの作業後、殻やゴミが取れてから、最後の仕上げとして息を吹きかけ残りの薄い殻などを取り除き、ようやく「仁井田大根」の種が収穫できます。
 

「仁井田大根」には復活を期待し、普及させようと奮闘する様々な人の思いが込められており、その期待に応えられるようこれからも「水土里の野菜倶楽部」では栽培をし続けたいと思います。
先人達から大切に受け継がれた「仁井田大根」をこれからも我々が後世まで受けついでいかなければならないと改めて実感することができました。


コメントはまだありません

No comments yet.

RSS feed for comments on this post.

Sorry, the comment form is closed at this time.