◇◆秋晴れの空の下、元気いっぱいな水土里キッズが集まりました◆◇
9月16日(土)、横手市で「水土里キッズのわくわく探訪inよこて」が開催され、横手市と秋田市併せて約30名が参加しました。
この「わくわく探訪」は、小学生に土地改良区の役割や秋田の自然や食について関心を高めてもらうきっかけづくりとして開催しており、今年で21回目を迎えます。
不安定な天候が続く中、開催日当日はきもちのいい秋晴れの空が広がっており、水土里キッズの元気の良さがお日さまに通じたようでした。
秋田県南旭川水系土地改良区にて開講式を行い、秋田県南旭川水系土地改良区の藤井理事長よりご挨拶を頂き、横手市の佐藤農林部長より歓迎のお言葉を頂きました。
開講式を終え、わくわく探訪へいざ出発!
「明永ため池」を秋田県南旭川水系土地改良区木村次長より紹介して頂きました。
「明永ため池」は横手公園のすぐそばにあり、堤防の長さは約2,400mと大変広く、池を一周するのは学校の校庭を12周するのと同じになるとのことでした。
「明永ため池」が溜められる水量は1,431,000m3です。これは東京ドーム約1杯分の容積となります。
また、ため池には外来種であるブラックバスがいるため、3年に1度のペースで改良区で駆除を行い生態系の維持も行っています。
みんな熱心に木村次長の説明を聴いていました!
釣りに来る方もいて、静かで大きなため池は自然と触れ合う場所としての役割も果たしていました。
続いて、新一の堰頭首工にやって来ました!
ここは川の流れをせき止めて農業用の水を用水路に引き入れるための施設です。
「魚道」という、取水のためのゲートが降りていても魚たちが自由に川を泳ぐための道もあり、自然と共存するための工夫が施されていました。
この日は、普段は登る機会のない頭首工の上にみんなで登りました!ちょっと怖いぐらいの高さでした。
この頭首工から流れてきたお水が普段私たちが食べている美味しいお米を育んでいることをみんなで学びました。
続いて山内方面へ向かい、秋田県指定天然記念物「筏(いかだ)の大杉」に会いに行きました。
筏の大杉は山内の「筏隊山(ばったいさん)神社」に神木として祭られています。
神社の宮司の高橋さんより筏の大杉の歴史について説明して頂きました。
樹齢1000年以上の大杉の大きさに参加者全員圧倒されました。
大杉の高さは43m、根元の太さは12m、地上5.5mから二股に枝分かれしています。
過去には山桜が一緒に生えており、その姿も大変美しいものであったそうです。
しかし、大杉の成長に影響が出てしまうので平成元年に伐採されました。
今も、木の根元を踏んでしまうと、大杉に栄養が届かなくなってしまうので少し離れたところからでないと見ることはできませんが、その大きさや神聖さはどんなに離れていても伝わってきます。これからも大杉の神様には、秋田を見守っていて欲しいですね。
そろそろお昼ご飯の時間となり、この日は「やまばと山荘」で横手市山内名物「芋の子汁」を頂きました!
おにぎりとの相性抜群です!
とてもお腹が空いていたので、大きな芋の子をみんなぺろりと食べていました!
お昼休みはみんなでゲーム大会を行いました。
空き缶に水を入れて、斜めに立たせるゲームですが、なかなか難しくみんな試行錯誤を繰り返して立たせていました。これまで見たことのないゲームだったので、みんな夢中になって遊んでいました。
午後からは、やまばと山荘のすぐ近くにあるあいののダムを見学しました。
あいののダムは、昭和36年に東北農政局が完成させた堤高40.8mのアースダム(台形状に建設されたダム)であり、現在は秋田県南旭川水系土地改良区が管理しています。
この日の貯水量は約1/3でした。貯められる水量は3,556,000m3で、これは東京ドーム約3杯分の容積と同じです。
満水時の面積は300,000m2にもなり、学校の校庭の約43倍の広さになります。
大きなダムの回りをみんなで歩き、ダムの役割について理解を深めました。
最後に横手市の「まるさんぶどう園」でみんなでぶどう狩り体験をしました。
横手市の名産品であるぶどうが果樹園にたくさん実り、秋らしい風景が広がっていました。
みんなで楽しくぶどうをもぎ取り、横手の秋の味覚を楽しんでいました!
採りたてのぶどうは新鮮で、「どれも甘くて美味しい!」という声が聞けました。
秋の恵みに感謝ですね!
全ての探訪を終えて、秋田県南旭川水系土地改良区へ戻って来ました!
水土里ネット秋田の佐藤次長より閉講の挨拶を頂き、無事にわくわく探訪は終了しました。
参加した子ども達からは「とても楽しかった!」との声が聴け、スタッフ一同、今回横手市で開催出来たことを大変嬉しく思っております。
丁寧に説明して下さった秋田県南旭川水系土地改良区の皆様のおかげで、土地改良区の役割について参加者全員楽しく学ぶことが出来ました!このような学習の場を今後も設け、多くの子どもたちに「水土里ネット」の愛称や役割が浸透することを願っております。
来年度も「水土里キッズのわくわく探訪」を開催しますので、皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております!