◇◆雨も吹き飛ばすほど元気な水土里キッズ達が集まりました◆◇
6月25日(土)、にかほ市で「水土里キッズのわくわく探訪」が開催され、秋田市とにかほ市併せて60名が参加しました。
この「わくわく探訪」は、小学生に農業水利施設やそこを流れる水、そしてその水で出来る農産物への関心を高めてもらうきっかけづくりとして開催しており、今年で20回目を迎えます。
元気なキッズ達が秋田市で集まったときにはあいにくの雨模様。にかほ市集合場所の陣屋に着いても雨は続いていました。
しかし、最初の見学場所である「元滝伏流水」の駐車場に着いたときには晴れ間が差してきました!キッズ達の日頃の行いの良さを、お日様は見ていたのですね(^^) にかほ市土地改良区の伊藤理事長にご挨拶頂き、いざ探訪へと出発!!
「元滝伏流水」の説明は県由利地域振興局の武内副主幹がしてくれました。
元滝の水は、そびえ立つ鳥海山に降った雪や雨などがゆっくり地表を辿って流れてきているもので、今滝から注ぎ込まれている水は、およそ80年前に降ったものであるということを、山型のスポンジと水を使って分かりやすく説明して下さいました。 1日に流れる水は学校のプール100杯分であることを聞いて、子供達もビックリ!写真を使ったクイズ形式の説明で、みんな楽しみながら聞くことが出来ました。
次に、そばが有名な「横岡地区」に行きました。自治会長の齋藤進さんにご挨拶を頂き、齋藤喜久男名人に蕎麦打ちの講習を受けます。
みんな真剣に名人が打つ蕎麦を見ています。 ここ横岡の蕎麦は「十割蕎麦」で、つなぎに卵と豆腐を使っています。みんなで試行錯誤を重ねて、この配合に至ったとか。
名人の講習が終わると、グループに分かれてレッツ蕎麦打ち!!協力して美味しい蕎麦を目指します。
中には、プロ顔負けに上手な蕎麦を打った班もありました(*^_^*) みんなで頑張って作った蕎麦はとっても美味しかったね♪
午後には、「上郷温水路群」の中の小滝温水路に行ってみんなで入って見ました。説明は、にかほ市土地改良区の戸蒔事務局長です。
にかほ市の水路に流れる水は、鳥海山麓の冷水のため農業に向かず、昔の人達が智恵を出して、太陽に当たっている時間を長くして、水温を上げるようにしました。確かに、さっき触ってみた元滝の水より温かい!
「畑野小水力発電所」では水土里ネット秋田管理情報部の佐藤部長に説明してもらいました。この発電所は、農家の人達の維持管理費軽減のため。今年5月から可動を始めた最新の施設です。
中身の水車が見えない構造になっているため、水土里ネット秋田で作った模型を使って説明。
自分が動かす動力を水に見立てて発電の仕組みを理解したところで、実際に水路に入れて観察しました。
最後は「竹嶋潟」に行きました。ここではにかほ市土地改良区の竹内さんに説明を聞きました。今から300年前の江戸時代、飛集落を作った佐々木治兵衛が、竹嶋潟に土手を築き4haに田んぼを作ったようです。 今は10haの農業用水に使われており、防火用水や景観形成に役立っています。
最後に水土里ネット秋田の金森部長に挨拶を頂き、閉講となりました。今年は20周年記念ということで、かおる堂さんとコラボした「みどりちゃんサブレ」をみんなに配りましたよ!
家族3人で参加してくれたお母さんは、「とっても楽しく、為になった。子供もすごく楽しそうにしていて、嬉しかった。普段はなかなか出来ない経験をさせてくれてありがとうございます。もっと早くわくわく探訪があることを知りたかった。来年も参加します!」と早くも来年の予約をして下さいました(^^)
こういった活動を通して、少しでも農業に興味を持ってもらって、未来の水土里戦士になってくれたらいいなと思うスタッフでした。