◇◆龍が棲むため池に卵をお供え◆◇
6月10日、由利本荘市で「大潟ため池豊作祈願祭」が行われ、県や関係機関約40名が集結しました。西目発電所管理事務所にバスで集合後、30分の山道をバスで登り、鳥海山麓の頂に降ろされる一行。
山道をひたすら歩き、ため池を目指します。道は整備されており、ワラビやミズなどの山菜も豊富でした。
本当に着くのだろうかと不安になった頃、到着。徒歩30分ほどの道のりでした。お天気も良く、鳥海山がとっても綺麗でした。大潟ため池は仁賀保高原で最大のため池です。
なぜ西目の豊作祈願にこの場所に行くのかというと、その歴史は古く、文政11年旧役場前の100町歩の潟の干拓をしました。その干拓をした所に「龍が池」という池があり、その池から大潟ため池に龍が移り住んだそうです。干拓が終わった後、西目の龍に水のお願いをするときに、五寸餅を笹舟で流すと龍が出てきてくれるという言い伝えから、この豊作祈願は続いています。時代の変化と共に、五寸餅は卵になり、卵も途中で割れるとダメだからということでゆで卵になったそうです。
この日はみんなで潤沢な雨の祈願を行い、限定20個のたまごを我先にとため池へ投げ入れました。
龍が居たときは、女の人を生け贄に差し出したこともあるそうで、女性が投げれば尚いいとの事でした。(この日は参加者のほとんどが男性でした)
200年も続いているこの祈願祭。今後も豊作を願ってこのような形で地域の皆さんと一緒に参拝を続けて行ければと思います。
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