◇◆秋田市岩見三内:鵜養(うやしない)◆◇
今回は「鵜養」という地域にやってきました。
鵜養地域は、秋田市河辺を流れる岩見川の源流、大又川と小又川に囲まれるように集落を形成しています。
歩いている途中、変わった形の堰跡を発見!
建物には「昭和53年度地区再編農業構造改善事業 鵜養養魚生産組合」との看板が。
36年前に、山女魚か何かの養殖で栄えていたんだな…
せっかくこういった施設があるのだから何かに使えないかなと思いました。
よく造船所の跡地を広場とかライブスぺースにしているけど
秋田でも「養殖場跡地コンサート」とかできないかなぁなんて。
更に歩みを進めると、水路はどんどん広く、水は透き通るようになっていきます。
看板に従い、殿渕(とのぶち)の方へ。
「殿渕」とは、昔この場所を殿様が馬で飛び越えたことからこの名前が残っているそうです。
そして歩みを進めること、数分。「伏伸(ふのし)の滝」へ到着。
江戸時代の紀行家菅江真澄もこの地域を旅し「勝手の雄弓」にこの滝の図を残しています。
まだまだ日中は暑い今日この頃ですが、マイナスイオンたっぷりのこの場所には天然のミストが降り注ぎ、涼しくさえ感じます。
紅葉の季節には是非おすすめ。筆者も秋田生まれですが、こんな素敵な場所は知りませんでした!!
続いて、堰を辿ってみることにしました。こちらの集落内には石積みの堰が張り巡らされていて、農業用水や生活用水に利用されています。
この堰、小水力発電に利用できたら立派なモデル地域になるんじゃないかな。
畑仕事を毎日しているお母さん。この堰の水をバケツでくんで、畑に水をまいているのだとか。
鵜養地域の人にとっては、生活に欠かせないものとなっているのですね。
昔ながらの堰や茅葺き民家が残る美しい農村景観は、見る人の心を癒やします。
秋田市から車で数十分で、ちょっとした観光地に訪れたような気分になれる「鵜養」。
皆さんも是非一度、訪れてみては?