農業農村整備事業等に関する説明会(予算キャラバン)

2019年2月5日

Filed under: お知らせ — 水土里ネット秋田 @ 3:46 PM

◇◆予算キャラバンにて予算概要の説明がなされました◆◇

1月29日(火)秋田県庁第二庁舎8階大会議室にて、農林水産省農村振興局整備部農地資源課の日置課長を始め、4名の方々に平成30年度補正予算及び平成31年度当初予算概算決定の概要、新規・拡充等に関する説明を行って頂きました。

開会にあたり、主催者を代表して秋田県農林水産部佐藤暢芳次長より挨拶がありました。

始めに予算について「農業農村整備を推進していく上で不可欠な国の予算について、昨年末に国の概算決定があり、平成30年度補正と平成31年度当初を合わせて6,451億円と、今年度の5,800億円を大幅に上回る額となった。この結果はひとえに闘う土地改良の下、農林水産省は元より本日お見えになっている高貝会長を先頭に市町村、土地改良区の皆々様が各方面へ働きかけをおこなった努力が結びついたものであると感謝申し上げる次第である。」と参加者への感謝とともに述べられました。

また、佐藤次長は昨今の厳しい農業情勢に触れ、「県としては農業の振興無くして秋田県の発展は無いという信念の下、知恵を絞り出しながら様々な各種施策を講じているところである。特に長年の課題である米依存からの脱却を図るべく、園芸メガ団地の整備を始めとする複合型生産構造への転換を強力に進めている。これらの基礎となる水田を大区画汎用化するために、ほ場整備や農業水利施設の整備といった農業農村整備事業が非常に大きな役割を果たしている。引き続き秋田県の重点施策事業として取り組んで参りたい。」と県としての事業への姿勢を示しました。

続いて、農林水産省農村振興局整備部 日置秀彦農地資源課長が「予算総額については、これまで各方面の地域の方々よりご要望を頂いていたが、お陰様で今年度補正と来年度当初の予算で大きな額を確保することが出来た。まさしく本日ご出席の皆様のご支援・ご協力の賜であると改めて感謝申し上げる。」と挨拶をされました。

併せて、予算や国の方向性について触れ「昨年は全国的に災害に見舞われ、秋田県に置いても一昨年に豪雨の被害に遭われたということで、改めて政府の中では如何に国土強靱化へ取り組んでいくかが課題となっている。本日ご説明申し上げる国土強靱化に向けての臨時特別措置の予算(3年間に限る)も付いたことで、予算総額そのものだけでは無く、様々な地域からの要望を踏まえた予算の事業内容及び農家や地方公共団体の負担軽減、事業精度の充実がなされてきたところである。」と挨拶の中で述べられました。

続いて、本会高貝会長の挨拶では、始めに予算について触れ、「今年も土地改良関係の皆様が一堂に会し、予算キャラバンが開催となった。大勢の方々にお集まり頂き、非常に心強く思う。今年の農林水産省の予算総額は31年度当初で2兆4千315億円となっている。この内、昨年は西日本の台風・豪雨災害を始め北海道の地震など多くの自然災害が発生し、被災状況を踏まえての国土強靱化のための臨時・特別の措置により1,207億円の予算が付いた。そして、私ども土地改良関係予算としては31年度当初が4,418億円、臨時・特別の措置として546億円そして30年度補正が1,488億円ということで合計6,451億円の予算となり、政権交代前の約3倍の額となった。これもひとえに本日ご臨席の農林水産省職員の皆様、東北農政局職員の皆様のご指導・ご鞭撻、そして本日お集まりの皆様の悲願を込めた声が永田町霞ヶ関へ届いた結果である。改めて皆様方のご協力に心より感謝申し上げる。」と、予算確保への感謝を述べた。

続いて農業情勢についての課題を踏まえながら、「数多くの課題を抱えながらも、政府からは力強い農業と、活力ある農村社会実現のために、このような膨大な予算を付けて頂いた。このような実情を鑑みて、私たちはこの予算を合理的に運用し、日本の農業そして秋田の農業の発展のために有意義な形で活用することが求められている。その土台となる土地改良を構成している私たちはこれらの担い手として非常に大きな使命感を持っている。今後とも皆様と一緒に汗を流し、明日の農業農村の発展のため、そして私たちの子や孫が喜んで後継出来るような基盤、地盤づくりに邁進して参りたい。」と今後の土地改良事業への意気込みを語りました。

説明会では「平成30年度補正予算及び平成31年度当初予算概算の決定の概要、新規・拡充事業等」、「農業用ため池の防災対策の強化に向けて」、「基盤整備と農地中間管理機構との連携」について質疑応答を交えての説明がなされました。

予算については平成31年度当初予算が昨年度より651億円の増となっており、その中でも今まで減少傾向にあった「農山漁村地域整備交付金(公共)(農業農村整備分)」が4年ぶりに増額となり720億円(前年比112.6%)となっている点について説明がなされました。

また、農業農村整備事業の概要の中では「農業競争力基盤整備」前年度比236.9%「農村地域防災減災」前年度比157.7%と大幅に伸びていることと併せて昨年の自然災害をふまえて政府全体で防災減災、国土強靱化へ努めていることが挙げられておりました。

 

【農林水産省へのリンク】

http://www.maff.go.jp/j/budget/30hosei2.html
→(平成30年度第2次農林水産関係補正予算の概要)

http://www.maff.go.jp/j/budget/31kettei.html
→(平成31年度農林水産予算概算決定の概要)